「九電に聞きたいこと」

「九電に聞きたいこと」

緊急呼びかけ〜 「九電に聞きたいこと」募ります
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/kyuden_kikitaikoto.html

地元・佐賀新聞の情報コミュニティ「ひびの」で募集されていました。
上記のリンク先の文章をそのまま引用します。

 蒸し暑い日本の夏。これから本格的な夏場が思いやられます。官公庁や企業・事業所では先陣を切ってクールビズ。国民とて省エネ、節電の励行は当然なことですが、やはり気がかりは日本の電力事情です。東日本大震災による福島第1原子力発電所の事故以来、世界に誇った日本の原発への信頼が揺らぎ、原子力発電に対する不安や不信感が強くなっているからです。

 原発の安全性と危険性、また必要か不要かを語るのはなかなか至難で、専門家の間でも真っ二つに意見が分かれています。しかし、原発を許容するのか、それとも脱原発を選択するのか。それは将来にわたって私たちの暮らしに大きく関わってくるもので、難しい問題だからこそ正しく知り、理解しておかなければいけないのです。

 夏場の電力不足を危ぶむ声がある一方で、「電力会社が電力不安をことさらに強調しているだけ」と言う人もいます。果たしてどうなのか、分からないことがいっぱいです。そこで九州電力の眞部利應社長にズバリ聞いて見ようと思います。

 「佐賀新聞は九電から広告料をもらっているから本当の事を言えない、聞けないのでは…」などと思っている人がおられるかもしれませんが、それは心外なことで、そんなことありません。読者が今、九電に対し一番聞きたいことを教えてください。質問内容を精査し、私が読者に代わって眞部社長に答えてもらおうと思います。

 九電の玄海原発は今、定期検査で休止中の2、3号機の運転再開問題が焦点になっていますが、既に営業運転から30年を経過している1、2号機の今後、また中間貯蔵施設の構想など注視される懸案の事項がいろいろあります。そんなことも含めて聞いてみたいと思います。20日必着で皆さんの質問を簡潔にまとめてぜひ送ってください。

編集局長 富吉賢太郎

 政府も原発再稼働要請で再開を促すようです。佐賀県知事も国に対して条件を付けていますが,傍から見ると,なんだかかんだと条件を付けてはいるが「再開するために模索している」ように思えます。

 県側としては,国に対して恩を売ることが出来るでしょうから,当の予算も含め,そのほかの面でも多少の無理が通しやすいのかもしれません。現知事の在任中という限定した賭けであれば,県にもたらす恩恵も少なくないのかもしれません。

 しかし,原発施設の安全性はともかく,使用済み燃料の処理が定まってない状況で積極的な再開を考えて良いのでしょうか? 高速増殖炉開発計画,六ケ所再処理工場,いずれも計画倒れです。

 当初から原発は見切り発車だったわけですが,百歩譲って「向上する技術も含めて将来性を買った」という意味では選択肢としては間違いでは無かったのかもしれません。しかし,いつまでも正式稼働することもない施設を抱え,使用済み燃料プールが最終処理場と化している状況を目の当たりにして,まだ未来の技術に頼るのでしょうか? ありえません。

 原発のある玄海町の町長も推進派です。国からの助成などを考えれば「無理もない」状況です。おもな取引先に九州電力を持つ「岸本組」との関係はここでは触れませんが,最近,考えは多少軟化しているのでしょうか,おなじく「ひびの」2011.06.18 の記事を紹介・引用して終ります。


玄海原発1号機 今すぐ廃炉論議を」岸本玄海町
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1950530.article.html

 九州電力玄海原発が立地する東松浦郡玄海町の岸本英雄町長は佐賀新聞社のインタビューに対し、運転開始36年で老朽化が問題視されている1号機について「廃炉の議論を今すぐにでも始めなければならない」と述べた。重視してきた廃炉と併せて原子炉を新設する「リプレース(置き換え)」には「こだわらない」とし、廃炉だけを行うことも含めて協議する考えを示した。
 
 岸本町長はこれまで、30年を超えた原発の高経年化運転について「長くても50年。廃炉の検討が必要」という見解を示してきたが、論議開始の具体的な時期は言及していなかった。リプレースについては「電力需給の見通し次第」という条件付きでこだわらない考えを示し、「玄海原発4基維持」の方針が軟化した。
 
 福島第1原発事故を受け、定期検査後の運転再開が延期されている玄海2、3号機の再稼働を容認する理由については、緊急安全対策で国が「安全」と認めていることや地元の産業界から再稼働の要望があることなどを挙げ「原発が100%とは考えていないが、現実的な判断が必要」と述べた。国内で再稼働への慎重論が強く、佐賀県も検討を続ける中での方針決定については「町独自の判断もあり得る」とした。
 
 設置に前向きな考えを示していた使用済み核燃料の中間貯蔵施設は「議論できる段階ではない」とし、使用済み燃料プールの貯蔵量を増やすリラッキングについては「国の認可が難しくなる可能性もあるが、燃料の処理は大きな問題。今後の見通しを示してほしい」と述べた。
 
 福島第1原発事故で、原発原子力政策に対する考えの変化については「現時点で原発が必要という考えは変わらない」とする一方、「国全体で原発に代わるエネルギーを早急に考えなければならない」と述べた。
 
    ◇    ◇    ◇
 
 ■これまで原発推進の立場だった。福島の事故で考えに変化はあるか。
 
 現時点では原発に頼らざるを得ないという考えは変わらないが、将来にわたって原発がいいとは思わない。国全体で新たなエネルギーを早急に考えなければならない。
 
 ■玄海1号機は運転開始から36年。老朽化が問題視されているが。
 
 長期運転すればもろくなる。これまで運転は最長50年と言い続けてきた。廃炉には数十年単位の期間が必要で、今すぐにでも議論をしなければならない。九電との協議をどう進めた方がいいのか、具体的に考えたい。
 
 ■廃炉は新設とセットで考えるとしてきた。廃炉だけとか、廃炉先行という形も容認するのか。
 
 九電から電力需給の見通しを具体的に示してもらい、廃炉して電力が足りるなら新設にはこだわらない。国のエネルギー政策見直しの行方も見守りながら慎重に考えたい。
 
 ■運転休止中の2、3号機の再稼働を容認する考えだが、安全と言える根拠は。
 
 緊急安全対策を妥当と評価した保安院は事故がなぜ起きたのかをデータで示し、津波が原因と断定した上で「安全は確保できた」と語った。説明を聞く限り、不安に思うことはない。
 
 ■九電は当面の火力発電の燃料は確保できる見通しを示し、佐賀県もまだ結論を出していない。結論を急がず慎重に判断すべきでないか。
 
 電力の余裕は依然少なく、電力不足に対する不安がある。地元の産業界からは再開してほしいとの要望もあり、原発で働く人たちの生活も考えざるを得ない。県の議論は見守りたいが、玄海町として独自の判断もあり得る。
 
 ■使用済み燃料の中間貯蔵施設の設置への考えは。
 
 福島の事故が収束の見通しさえ立たない状況の中で議論などできない。ただ、(使用済み燃料プールの貯蔵量を増やす)リラッキングの国の認可も不透明で、燃料の処理に大きな不安がある。燃料がたまる一方なら「全部止めろ」というしかなくなる。国は今後の見通しや計画を示すべきだ。

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