「福島から玄海原発を考える会」主催の講演会に参加して

薄々気づかれていた方も多いとは思いましたが,どうやら本格的に人間の小ささを露呈した感もあるひとつ前のエントリー。ま,気にせず前向きに生きていきますバイ。(無茶な方言)

昨日は,本拠地 iスクエアビルで,SMN(音結)理事会に出席。会員のゴールデン・ウィーク中のイベントのサポートの件で会議。どうやらギターを弾くことになりそう? 準備だけはしておけよ!あ〜なんという厳しい条件だろう(笑) さらに条件が整えば Ustreamの配信もできるかも。なんにせよ企画自体がゆるいので当日まで流動的なのは違いありません。

所用を済ませたあと,メートプラザで講演を聴きに。会場が21時までしか使用できない(急遽決まった講演で場所がなかったらしい)という理由で開始予定の5分前には司会者が進行をはじめてた・・・

その講演は「福島から玄海原発を考える会」が主催で,田中優氏を招いてのもの。インターネット上では,田中優氏も含め,多少の(ほとんどが反原発派,脱原発派)専門家の情報やドキュメントを見ていたこともあって,正直,あまり期待はしていませんでした。他のスピーカーはいなかったのか・・・なんて思ってたぐらいですから(笑)

ところが,聴いてみると知っていたことが大半とは言え,解りやすい説明で理解を深めることが出来ました。また,基本的なことが抜け落ちていた自分が見えたり。

その最たるものは「ピークを抑えるには,使えば使うほど安くなる企業の電力料金の是正が近道」というもの。

そうなんですよね。家庭ではある一定の電気量を超えれば段階的に単価が上昇します。しかし,事業向けの電力は契約が大きくなればなるほど単価が下がります。

田中優氏が言っていた「使えば使うほど安くなる」というのを,ぼくは具体的な数字として見つけることが出来ませんでしたが,少なくとも「大口顧客=優良顧客」という図式は改めて然るべきですね。

みなさんも感じているように,家庭で使う機器は年々,高性能化しています。それは機能面もそうですが,省エネルギー化にも言えることです。また,以前はコンピュータといえば,消費電力の高いタワー型やミニタワー型などが一般的で,ノートタイプは非常に高価で,持ち歩きビジネスで使う人以外はそのコストを吸収することが出来ませんでした。

しかし,現在はどうでしょう? ノートタイプを使う人の移動距離はリビングから寝室までという人が少なくありません。使わない時に仕舞えるからという理由も多そうです。

一体型にしても,モニタが大きくなり蓄電池を省いただけで技術的にはノートタイプとほとんど変わりありません。マイクロタワーにしても同様。

もはや一部のハードな計算を求める方たち以外,ノートタイプでなんら問題はありません。価格も僅かな移動のためだけに払うにしても納得できる差でしかありません。

エアコンや冷蔵庫なのどの省エネルギー化は目を見張るものがあるのはご存知の通りです。全体での電気使用量の割合も少なく,日中のピーク対策を,外で働いている人も多いであろう家庭に向けても効果は限定的です。

家庭への訴えは「ピーク対策ではなく,温暖化対策」であるべきだとぼくは思います。それであれば24時間節電する理由に整合性が出てきます。


田中優氏の話しのなかで「波力発電」が出てきました。簡単にいえば「海に浮かべた空気室(ボート)の浮き沈み,前後左右への動きのエネルギーを利用して電気に変換する」というものです。また,海上に浮かべた風車を利用した風力発電の可能性も説かれていました。そして雇用についても言及されていました。

つまり,こういうことだと思います。
原発は,開発者と制御するコンピュータエンジニア,少数の管理者しか継続した雇用を生み出しませんが,小規模発電にはその数に応じた雇用をたくさん生みだす。

どんな世界にも利権は付きものですが,この期におよんで「脱原発」を打ち出せないのは,どうなんでしょう? コスト面でも,世界では試算ではなく現実として,原発での電気の値段は見合わなくなっているのです。

エキセントリックに訴えるつもりはありませんが,冷静に電気の消費者として節電と称した「不買運動」を家庭で起こしたいと思います。

まずは,ウチのUPS(主にコンピュータ用の小さな無停電電源装置)も,チャージして停電に備えるだけでなく,たまには積極的に放電させようか。そしてチャージは深夜電力で。そんな気にもなりました。


脱原発で行く」と方向性を打ちだすだけで,色々な企業が高い技術を競い合うのでしょうね。その可能性は素人が見ても輝かしく思えるのですが・・・



にほんブログ村 その他趣味ブログ 占いへ
にほんブログ村   応援おねがいします♪

人気ブログランキングへ  こちらにも応援おねがいします♪

blogram投票ボタン