雑感。愚痴かも(笑)
ある文章を書き始めて,いろんな資料(数年前に発表されたコラムなど)を前に,あっち行きこっち行きして今に至ります。もはや,支離滅裂になりかねないので書き直している,というわけです。これでも絞って書いてます。これでも。
発端は「復興のための資金」でした。ことあるごとに「子ども手当を廃止して〜」となりがちなので,もらっている立場から正々堂々と「おいおいっ」ってのをやりたかったのです。まあ,ポジショントークとでも思ってください。
個人的に(方法は議論されるべきだとは思いますが)「子ども手当」には賛成です。まさに下記に書かれていることと同じ理由です。
大和総研ホールディングス /コラム:「子ども手当」の意義とは
http://www.dir.co.jp/publicity/column/090827.html
しかも,ぼくらの世代は「失われた20年」の間に親になったので,右肩上がりが当り前の世代とくらべると将来への備えも充分ではないと考えます。それどころか来年の入学準備を思うと気が重くもなります(笑)
そんななか「子ども手当の使い道は?」との問いかけに「貯蓄」と答える層がいちばん多いらしい。うん,そうかもしれない。でも,それは本当なのか? みんな,それを信じてるんじゃないんでしょうねぇ・・・
貯蓄の「子ども手当」は,いつまでが貯蓄のカタチなのかということを訴えたい。ぼくは,あくまでも「とりあえず銀行に入れた」のだと思っています。実際,振込先は金融機関ですから。そして,毎月13,000円分(実際は満額の半分を4ヶ月分まとめて支給)の口座にゆとりが出来たら,多少の消費が増えることは想像できませんか?
それは些細なもので,子供の好きなおかずや,キャラクターがついた「おいしいかなぁ?」と思えるパンの購入回数が増えるだけかもしれません。お給料日に第3のビールが,プレミアムビールに変わるかもしれません。ちょっと離れた絶叫マシーンのある遊園地にみんなで遊びに行ったかもしれません。なんに使おうとキチンと授業料や保育料,給食費を払っていれば問題ないと思っています。
「子ども手当をもらっても学費や給食費を滞納する親もいる」というご批判もごもっとも。でもそれは全体からすれば一部でしょう? それよりも,スイミング,お習字,絵画,ピアノ,英語などを断念している親が圧倒的に多いと思うのです。
ところで実際問題として現在の保育園や幼稚園にかかる費用をご存知でしょうか? 自治体によって大幅に違いますが,とある佐賀市立幼稚園を1ヶ月20日間として計算してみます。
- 保育料:10,000
- 雑 費:2,000( ~ 3,000)
- 給食費:3,500
上記で15,500円です。
ただし,幼稚園の保育時間は14時ごろまでと短いのが普通です。延長保育を常用するとなると1日300円(スポットで利用すると500円)がかかります。また,この幼稚園は送迎バスがありません。保育園なみの預かり時間を希望すると,最低でも合計で 21,500円かかってしまいます。しかし,ぼくの感覚から言わせてもらえれば,この幼稚園は公立だけあって「安い」です。
ウチの場合で言うと,お寺が経営する幼稚園で,毎月28,000円から36,000円ほどです。バスの送迎と毎月配本の絵本1冊の購入費用(合計3,500円ぐらい)も含みます。金額の違いは,行事と日数による給食費などの違いに因るんでしょうか。だいたい 33,000円前後という感じです。
自宅からのお弁当は週に1回で,あとは給食です。しかし,週に1度のパン給食以外の米飯給食の日は,好きな子供だけが別途,牛乳を注文します。延長保育は別途1回につき 500円が必要。この私立幼稚園で17時まで預かってもらうとなるとさらに1万円ほど必要になる計算です。
収入によりますが,年に2回,佐賀市よりそれなりの補助もありますが,毎月必要な保育料の一部でしかありません。また,幼稚園以外での教育費もかかる家庭も少なくないでしょう。外部から来て幼稚園で教えてくれる次女の英語教室は,月に4回で教材費などを均すと 6,500円ほどです。
そう,今も昔も「教育にはお金がかかる」は変わらないのです。なかには努力して据え置いている私立の幼稚園や学校もあるのでしょうが,この分野にデフレはありません。それに引きかえ平均給与は上昇するどころか下がっているのです。
もし,右肩上がりの時代からバブル崩壊後数年までの子育てがイメージに残っているのなら,たぶん現状とは違っているのではないでしょうか。その時代は行政が強く後押しをするまでもなくフォローの風が吹いていました。しかし,政策金利が1%を割って15年以上経つ現在は向かい風でしかありません。
長女と次女の年齢が離れてて良かった! ホントそう思います。離れすぎて来年はW入学式という,幸せのようで本当か?な現実もあるようですが・・・
さて,前置きはこのくらいにします(笑)
発端に戻りますが「復興のための資金」に福祉的な意味を含めたところから捻出していいのか? ということを思ったのです。狙い撃つかのような案には反対です。それは極端なはなし,もっと大きな被害が発生した時「東日本大震災の被災者への支援を弱体化する」のと変わらないように思えるからです。
ある意味,いまの生活があるからこそ辛いというのもあるはずです。それを比較して甘いだとか贅沢だという資格は誰にもありません。それはどんな立場の人でも同じです。自殺率の高い年代などをみても思います。
代替案は?と問われると困るのですが,全体から薄く,それも例外なく一律というのが理想でしょうか。しかし,それが出来るということは現状が「公正・公平な状況」でないとなりません。つまり代替案にはなり得ません。
復興バブルは必ずあるでしょう。そこに被災地域の方々を巻き込む動きも出てくるでしょう。いまは絶望の地にしか映りませんが,そう長い時間かからずに行ってみたい場所に変わることを期待しています。
これでも絞って書きました。これでも・・・
【追記】
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