ライフハックス ー 鮮やかな仕事術(1)

どうやら,この界隈では有名な佐々木正悟さんの著書。これまで読んだハック本にも,たびたびお名前は出てきてました。この本(2006年11月)での肩書きは「心理学ジャーナリスト」となっています。プロローグを読んで「読みたい」と思いました。

というのは,これまた世界的にこの界隈(だから何処よ? ^^; )で有名な,デビッド・アレン著「Getting Things Done(GTD)/仕事を成し遂げる技術」の手法を,過去ご自分も実践されながら否定(全面的ってことではなさそう)されていたからです。また,ライフハックスの好例として野口悠紀雄さんの『「超」整理法』を挙げてます。ちなみに,基本的な内容は解ったつもりではいますが,どちらも読んでいません・・・

前回「10分間リーディング」の題材にしたのは「ストレスフリーの仕事術」でした。デビッド・アレン氏のGTDの続編ような内容で,あきらかにぼくの読む順番が間違っていたのでした。だから入ってこなかったのかも知れません。いやいや,本当はやはりそれ以前の問題なのですが(笑)


副題は「やる気と時間を生みだすアイディア」の全6章からなる本書,じつはまだ第1章しか読んでいません。続けて読む時間が取れそうにないので,忘れないうちに数回に分けてエントリしたいと思います。ここまで読んでみて「なんとなく自分に合う本,もしくは考え方」のような気がしたのです。文章もぼくには読みやすいです。そして,各章の終わりにまとめがあります。しかも次章の導入につながる文章も。すでに目次が頭に入ってないことを解ってんな,著者!


【プロローグ 鮮やかなライフハックスをめざして】

「鮮やか」というのは主観的で万人向けのライフハックスというものは存在しないと著者。

ライフハックス」は,それを利用する人の環境や心理と切り離して語ることはできないのだ。本書はむしろ,「ライフハックス」の指南書であるよりも,読者に最適な「ライフハックス」を選択するための基準を提供したいのである。

整理術にしても,片っ端から捨てることが出来る人,そうでない人,それぞれのやり方があるはず。という前提のようです。


【第1章 認知リソースを開放する】

そもそも「脳のリソース(資源)」には限界があり,しかもスッキリした午前中と睡魔が襲う深夜では効率に差がでるのも経験済みです。ですから,限られたリソースを「覚えておく」「注意を払う」などに使うのではなく,有意義なものへ振り向けようというのがこの章の主題でしょうか。

たとえばたくさんの心配事を抱えたままでいることは,認知リソースを消耗させることにしかならない。しかもそれは,仕事を処理することにつながらない。

 心配事をたくさん抱え込むことになるのは,そもそも「やるべきことが多すぎる」からだ。そこでまず提案したいことは,「やるべきことを減らす」ことだ。それができれば,多少ともストレス減に役立つはずである。


やるべきことを減らすには「やるべきこと」と認識していることを書き出すことだと,この本でも書かれています。それも「徹底的」に。そしてその膨大なリストから3つのカテゴリに分類します。

  1. 「今すぐ」やるリスト
  2. 「あとですぐ」やるリスト
  3. 「いつか」やるリスト

同時にやれることは限られている。それを認め「今すぐやる」タスクは10前後に絞るべき。「自分がやらなくてもかまわないこと」も少なくないだろうから,それは別のリストに移す。

著者は,それらの作業には紙よりも電子媒体をすすめています。

  1. アラーム機能がない
  2. 項目の編集が難しい
  3. 紛失しやすい
  4. 面白くもなんともない

1と4を紙の深刻な欠点とも。

この章の後半は,著者が(執筆当時?)使うアプリケーション(リメンバー・ザ・ミルク)の活用の仕方がベースになります。これも自分にあったものを,というスタンスです。2011年現在でも主流である「タグ」と「アラーム」を使った管理がメインです。これらを使い「認知リソース」を無駄に消費しないような仕組みを作ろうというわけですね。

ゴミの日に出し忘れた(もしくは類似のこと)ことは誰にでもあると思います。前日に強く意識したとしても。これを「やる気」の問題にしてはダメで「展望記憶」の失敗なのだそうです。そうですよね,面倒ですが必ずやらなければならないことですから。

対処するにはアシストしてくれるものを,合ったかたちで用意しましょうということです。この件だけで言えば,玄関ドアに「ゴミ出し」と前日の夜に貼っておけばいいんでしょうね。それで「認知リソース」がひとつ消費されずに済みます。

ただ,ひとつ流れに反したものがあります。それは「ルーチン・ワーク」です。非常にくせ者だそうです。ほんとうは全文引用したいぐらいです。

ルーチン・ワークの代表が「掃除」かも知れません。掃除などをタスクに入れる場合は時間も決める。しかも「繰り返し項目」(自動的に指定した日時で繰り返す)にはしない。「引き出しの掃除」など具体的にすれば日々タスクを作ることになりますね。繰り返し面倒で,認知リソースを消費してでもクリアしなければならない厄介なものが「ルーチン・ワーク」なのですと。いちいち納得してしまいます。

第1章のまとめ

  1. やるべきことを少しでも減らす
  2. 覚えておくべきこと(展望記憶)を少しでも減らす
  3. ルーチン・ワークだけは,確実にこなす

初回で気合い入れすぎました・・・


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