Roses／Rough Mix 青春の想い出

1988年，渋谷区幡ヶ谷の「スタジオ・テイク」にて。

Roses／Rough Mix
　Lyrics : T.T　Music : J.T　Arrangement : Rough Mix

現在はスタジオも新しくなって名称も（オーナーも？）変わってるみたいです。そりゃそうですよね，23年も経ってるんだから。

この「Rough Mix」というバンドは，ヴォーカル「T.T」が福岡から上京して，ライブ用のバンドを探していたとき，同郷の先輩のドラマーを頼ったことからはじまりました。ぼくは，そのドラマーとは同じミューズ音楽院で，同じ九州ということもあり，なにかと行動を共にしバンドも組んでいたのです。

それまでは，ベース，ドラム，ギターのトリオで，ヴォーカルを探しているという状態でしたから，まさに「鴨がネギしょって……」じゃない，「渡りに船」だったのです。

その「T.T」は，一応，レコード会社が決まっており，楽曲も2曲，用意されていました。簡単な譜面はありましたが（そんな感じのラフさがプロ仕様なのでしょう）その曲をコピーして，ボイス・トレーナー所有のビルの最上階（コンクリート剥き出し）でよく練習したものです。

その頃は，ぼくの後輩の女子大生にキーボードを手伝ってもらっていました。最初のライブは「新宿ACB」。久しぶりで緊張したのを覚えています。その後，数回ライブを行って，キーボードは学業に，ベースも仕事に専念することに。代わって加入したキーボードも大学生（男性）で，今度はドラマーの同級生。ベースは見つかるまで鍵盤で打ち込みでしのぐことになりました。

ライブの時に手伝っていただけるベーシストは見つかりましたが，結局，解散までこのカタチでした。（この音源のベースはシンセベースです）

さて，今回の楽曲「Roses」は4曲レコーディングしたうちのオープニングに並べた曲。作曲はキーボード，歌詞はヴォーカルの手によるもの。

エンディングにかけてのギターソロは，稲葉政裕（Web）さんです。ヴォーカルの人脈です。このレコーディングのプロデュース的なことを急遽，引き受けていただきました。せっかくなので，悩んでたキーボード・パートにソロを弾いていただいたというわけです。稲葉さんは小田和正さんのレコーディングやライブなどで活躍中です。さすが，そこだけ「プロ・クオリティ」です。それ以外は，ぼくが弾いています。

ただ，オリジナルのテープ（オープンリール）は，ぼくの管理下にはなく，手元にあったのはカセットテープでした。この音源は数年前にそれをデジタル化したのですが，もともと状態が悪く，高域も落ちているのが気になります。データに手を加えることも出来ますが，とりあえずそのままアップします。

残りの3曲は気が向いたときに。

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