東北地方太平洋沖地震と占星術

 このたびの東北地方太平洋沖地震により多くの方の尊い命が失われたことに、深い哀悼の意を捧げます。同時に被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。


すでに,いろいろな占星術のサイトでは,今回のことについて読み解かれていることと思います。ぼくは,マンデン占星術の経験はほとんどありませんが,基本的な読み方はホラリー占星術と,そう変わりません。イレクショナルな読み方により近いでしょうか。はてな今週のお題東北地方太平洋沖地震となってもいますので,ぼくなりに読んでみようと思います。ただし,後講釈です。読み方にバイアスが掛かっているのを否定しません。「結果論」と感じていただいて,いっこうに構いません。


また,詳細な未来の予測は致しません。日本では気象に関することを予報するには資格が必要です。さらに注意報,警報を出せる機関も決まっています。地震についてはよく知りませんが,同様なスタンスで臨んだほうが良いと思っています。今回,内容に関してまとめの文章も書きません。ご質問もお受けいたしません。内容に関してのご返答も控えさせていただきます。ただ,不適切な文章と感じられましたらお報せください。その部分の修正や削除,場合によってはエントリの削除にも応じるつもりです。


チャートの時間は地震発生時。場所は東京(日本という意味で)です。カレント(依頼者と考えてください)を国家,または国民といたしました。


他のサイトでは,震源地を基に作られたチャートが多いのかも知れません。東京にしたのは国を揺るがす大惨事ですし,なにより事前に震源地でのチャートを作るのは不可能に近いです。東京と決めてしまえば,極端にいえば,1分間隔でチャートは作れます。しかし,これも後講釈です。本来のマンデンという意味では,2010年の春分図,もしくは,秋分図,冬至でのチャートから読み解くことになるでしょう。



まずは今回のチャートで天体が表す意味から


国家,国民を表すのはハウス1のロード「太陽」です。「魚」,「ハウス8」に位置します。太陽の状態(品位)は,思わしくありません。


国土,気象を表すのはハウス4のロード「火星」です。サインもハウスも同じく「魚」,「ハウス8」です。火星の状態(品位)は,悪くはありません。火星はトラブルや事故を表す場合があります。


健康,公的サービスを表すのはハウス6のロード「土星」です。「天秤」,「ハウス3」に位置します。土星の状態(品位)は,いっけん良さそうですが,逆行で,火星にデトリメント,太陽にフォールされています。土星は時間や制限を表す場合があります。


災害,犠牲者,恐怖を表すのはハウス8のロード「木星」です。「牡羊」,「ハウス9」に位置します。木星の状態(品位)は良いです。木星は基本的にグレーター・ベネフィック(幸運の星)とされていますが,同時に己惚れ,不用心,物質的な損失を表す場合があります。


火星と木星土星と金星(金星については後述),ともにミューチュアル・レセプションです。


少しだけ解説を。


災害など良い意味を持たないハウス8に,太陽と火星があるのが最初に目を惹くところです。国民と国土に災難があると暗示していました。魚のネイチャーは Cold & Moist,「水」です。


そのハウス8のロードの木星がハウス9にあるということは,少しばかり解釈が難しい。一般的にハウス9は「近郊に対しての遠方」「思想」「幻想」「夢」「運命」など。マンデンでは「外交」「領土」「領海」「国家理念」「国家思想」「宗教」「法律」など。


今回の場合は原発などの「電力政策」と捉えらることも出来ます。しかし,災害の原因に地震津波がありますですから,ここは「運命」と考えたほうがしっくりきます。牡羊(Moveable)が示すように急展開したのです。非常に残念ですが,この不幸は避けられない出来事だったと言えるのかも知れません。


ハウス6のロードの土星が逆行であるということは,健康,衛生面には要注意。それを取り戻すには時間が掛かる。そして,ハウス3に位置し,ロードの金星は土星がディスポジタ。道路や通信網などの復旧にも時間が掛かるということです。これらは,チャートを読むまでもないでしょう。



方位に関して簡単に。


方位はまずサインから判断,そしてハウスで絞り込みます。


以下,太陽と木星に焦点をあて,サインとハウスから教科書的に方位を書き出します。


・ 魚は水のサインで「北」
・ 牡羊は火のサインで「東」
・ 魚は「真北から少し西」
・ 牡羊は「東」
・ ハウス8,ハウス9は,南のクオドラント。そこから「南」
・ ハウス8は「西南西」
・ ハウス9は「南南西」



これらから,基本に沿うものの,都合よく解釈します。都合よくです。


東京より,北で東側。地図上でいえば,東京から真上と右へ伸ばしたエリア。それが切り取った地図です。そのエリアをさらに4分割。ハウスのクオドラントから導く南の部分,つまり赤で囲った下の2面。さらに絞れば,ハウスのその南の2面を1つと考え,それを4分割して,南西のエリア。震源地もギリギリ入りそうですが,より福島原発に近い結果です。


あくまで都合のよい解釈です。方位だけでなく,距離,時間なども,同じように決まったルールに沿って読んでいきます。しかし,判断に迷う部分も少なくありません。また,知らないうちに主観が入っている場合もあります。読み解くことは本当に難しい部分です。


天王星や,冥王星に注目している方も多いと思います。とくに天王星地震を連想させ,ハウス8に位置しています。サインもこれから魚から牡羊に変わる時期です。しかし,古典の技術で読み解くことは出来ました。


主だった恒星,アンティシアなども見ました。アスペクトから,遡ること8週の間に予兆することがあったかも知れませんが,決定的な引鉄を見つけることは出来ませんでした。もしかすると,前述した2010年の四季図にはあるのかも知れません。


まもなく春分です。太陽が魚から牡羊に変わることで,人々の意識も前に向うのではないでしょうか。それを期待したいです。


春分図はまた時間があれば。



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