佐藤可士和の超整理術

SAMURAIのマネージャーであり妻の著作「SAMURAI 佐藤可士和のつくり方」で,佐藤可士和氏の極端にまで整理されたオフィスやデスク周りに興味を持ち,手に取った本書。


ところが,意に反して超整理術は「空間」「情報」「思考」の3つについての整理の本であった。共通点,コアな考え方には一貫性はあるのだが,どうにも「空間」意外は読むスピードが落ちてしまう。

困ったことにいまひとつ集中して取り組めない。なぜだろう,と考えてみると,自分自身との接点がもてていないからだと気づいたのです。つまり,自分がどこかでリアリティをもって捉えないと,本当の意味での問題意識が生まれない


佐藤可士和氏の言う通り,そういうことなのだ。
また,

他人事を自分事にできると,リアリティが生まれる


これは,別の視点を導入(別の立場・角度から見る)することなのだが,この本に関しては,例に挙げられていることが,可士和氏の仕事をもとにされているため一般的ではない。故に,リアリティを持てないのである。


書かれていることは概ね理解は出来る。でもピンとこない。これに尽きるのです。デザインなどクリエイティブな職種の方にはとても参考になる本だと思う。整理を通して問題解決の糸口が示されているのだから。


ただ,そういうクリエイターには「超整理術」というタイトルは,ピンとこないだろうし,文字通り「整理整頓」を期待した人には「ちょっと違う」のである。


タイトルは編集者が付けることが多いと聞くが,ここは視点を変えて付けて欲しかった。せめて2冊に分けるとか出来なかったのか。後半はかなり無理をしながら読みましたよ。ツイッターノミクスに続けて投げ出すのは避けたかったからね。


佐藤可士和の超整理術

佐藤可士和の超整理術


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