アスペクト概要 Vol.4

さて,アスペクトが完成するときのことは書きました。こんどは一般的に呼ばれるオーブ(天体aのモアイエティ + 天体bのモアイエティ)を含めたアスペクトを考えてみます。

と,書きながら話しが簡単になるので,コンジャンクション(0度)の場合で考えてみます。

牡羊の15度に「月」が在ったとします。そのとき「太陽」が,牡羊の25度に在ったとしたら,差は10度ですから,コンジャンクションしていると見ます。完成は,遅い「太陽」に速い「月」が追いついたときです。ちなみに「太陽」と「月」をサンプルにしたのは,どちらも逆行をしないからです。

今度は「月」が,牡羊の29度,「太陽」は,牡牛の1度に在ったとします。その差は2度です。かなり近いですね。でも,伝統的な占星術ではこれをコンジャンクトしたとは見なしません。

それは,同一のサインではないからです。もっと近くてもサインが違えばコンジャンクションにはなりません。鍵のかかった隣りの部屋に居られては,ドア・スコープから覗くことも出来ません。灯台下暗しなのです。

トラインで考えれば,同じネイチャーとトリプリシティを持ったサイン同士でしか,オーブは有効ではありません。

つまり,サイン間のアスペクトが形成され,その状態のまま,天体間のアスペクトが形成されていくとアスペクトの完成です。

ですから,チャートではオーブでアスペクトと認められていても,逆行で最終的に完成できない可能性もあるわけです。逆に,やがてサインが変わり,アスペクトを完成する場合もあります。ディソシエート・アスペクトと呼ばれるものです。

サインとの親和性から理解して頂ければ「角度のみでアスペクトを語るなかれ」と訴えたくなる気持ちが届いたでしょうか……



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