USTREAM 配信入門

前回に引き続き Ustream 関連の本。副題は「視聴者の心をつかまえる Ustream 配信術」となっています。BNN新社らしい？，無駄に紙が良すぎやしませんか？とチクリと皮肉も言いたくなるような紙面作り（笑）　映像関連の書籍としてはデメリットばかりとは言えませんけどね。

USTREAM配信入門 ―視聴者の心をつかまえる Ustream配信術

全6章と，巻末付録からなる本書。Ustream のアカウント取得から書いてあります。ただし，こちらは，ひと通りの技術面も網羅されており，配信に必要な機材やソフトウェア面もフォローされています。現時点でのヴァージョンと違う面があっても，マイナスの評価が出来ないのは，いまさら述べるまでもないでしょう。

趣味の紹介に使う場合，デスクトップをキャプチャするような使い方，アウトドアでのライブ配信，ビジネスで使うUstreamと，章が分けられています。そして，ケーススタディとして紹介されている方々の使用機材やソフトウェアが載っています。これは，とても助かりました。ぼくのような知識が浅い者にとっては，その存在を知るだけでも，どれだけ有益でしょうか。名前さえ分かれば調べることが出来るのが昨今です。世間的には，3〜4番手以降のソフトウェアであっても，目的によってはピッタリくることはよくある話しです。

さて，iPhone 1台から，マルチカメラを使用して，そのスイッチャーだけに10万円以上というお気軽にとは言えない（これから始めてみようというスタンスを前提としています）システムまでを網羅して紹介するには，さすがにこの本だけでは足りません。注意点は教えてくれますが，より良い解決方法は他で探す必要があるでしょう。

この本は，機材や技術面で方向性を示してくれる本。自分にフィットしそうなプランを思い描いたなら，こんどはそれに特化した書籍が読みたくなるはず。必要と感じるソフトウェアは人それぞれ，ハードウェアも然りです。初心者が読む How to 本としては良く出来た書籍だと思いました。

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