カルディアン・オーダーとラディカリティ

前回「月」について書きましたが,ほかの天体の前にカルディアン・オーダーやラディカリティについて簡単に書こうと思います。

聞きなれない言葉かも知れません,カルディアン・オーダー。「土星木星・火星・太陽・金星・水星・月」の順番をそう呼びます。地上から見たときの相対的な軌道速度の並びでもあります。

日の出から日の入りまでを12等分,のこりの日没後を12等分したものに,先のカルディアン・オーダーの順で割り当てていきます。土星から始めると一廻りした土星の位置に太陽がきます。もう一周続けると今度は月が来ると思います。更に続けると火星が…… その天体がその日を支配することになります。そう,現在も使われる,曜日の起源です。

また,12等分(日の出から日の出の1日で言うところの24等分)した,ひとつひとつの天体はその枠を支配します。その1時限をプラネタリー・アワーと呼びます。支配している天体がアワー・ルーラです。このアワー・ルーラがチャートの有効性を判断するラディカリティに密接に関わりあってきます。

古典(伝統的占星術)では,天王星海王星冥王星をあまり重要と見なしません。あいもかわらず1週間は7日であること,そして目視できる天体を重視するからです。遥か彼方にあっても自身で光を放つ恒星を気にするのも同じ理由なのでしょう。